設立地(ドミサイル)はどこが最適なのか?
今回は、よく頂くご質問の一つ、「設立地(ドミサイル)はどこが良いのか?」についてお伝えします。
結論、最近はハワイかマレーシアのラブアンの2つに絞ってご案内をしています。
理由は以下の通りです。
【ハワイ】
①ほとんど日本語でやりとり、対応ができる
②アクセスの良さ
③観光
やはり理由の一番は日本語でやりとりできるということです。そもそもあまり分からないキャプティブを英語などでやりとりをすると、コミュニケーションロスや認識の違いなどが発生しやすくなります。些細な事で致命的なミスも発生することもあります。その点、ハワイの場合は、キャプティブマネジャーをはじめ、銀行、弁護士、会計士、税理士、アクチュアリー等全て日本人(日本語が堪能な現地の人)が対応してくれます。また、銀行などは電話一つで振込作業なども指示できるため非常に安心できます。
2つ目の理由はアクセスの良さです。時差はあるものの、直行便で日本各地から行けます。また、フライト時間も10時間以上ではなく、長くても8時間程度ですし、夜出発すれば朝到着しています。そして、何より海やアクティビティ、買い物など、観光名所としての魅力もあります。総合的に考えてハワイは一番お勧めしたいドミサイルです。
一方、デメリットとしては、資本金が大きく求められることがあります。中堅、中小企業においては、負担が大きくなります。
【マレーシア ラブアン】
①資本金が少額
②税率が3%(条件クリア次第)
③融通が効く
2番目にお勧めするラブアンですが、理由の一番は資本金が少額ですむことです。規模感によりますが、ハワイと比べ1/10になることも珍しくありません。中堅、中小企業にとっては資金効率がハワイよりよくなります。
また、様々な条件をクリアするという前提ですが、キャプティブ収益に対して上限なく税率が3%になることも大きなメリットの一つです。ハワイも条件をクリアすれば230万USドルまで非課税というメリットがありますが、それを超えてしまう規模感であればラブアンの税制は魅力的です。また、キャプティブ誘致に積極的なこともあり、諸条件やキャプティブの運営についても融通が効くこともあります。
以上、2つのドミサイルを会社の状況に合わせて選択されると良いかと思います。それ以外の設立地も魅力的なところではありますが、研究所としてはハワイとラブアンをお勧めさせていただいております。
今後も有益な情報をお届けして参りますので、キャプティブ研究所を何卒よろしくお願い申し上げます。