キャプティブを検討するステージは売上いくらからか?
お盆を過ぎると時間の経過が早く感じます。いよいよ10月で、今年もあと3ヶ月です。緊急事態宣言が解除され飲食業界中心に活気が戻ってくることを期待しております。
さて、今回は「キャプティブを検討するステージは売上いくらからか?」ということについて考えていきたいと思います。実は、ご相談に来られた経営者からよくこのような質問をいただきます。どうしてもキャプティブは大企業やグローバルに展開する企業が使われるものと思われており、数千億、数百億の規模でなければメリットを出せないと認識をされている方が多いようです。
確かに、規模が大きくなると、その分リスク量が大きくなり、それに伴い保険料も高額になります。そのため、キャプティブを活用することでコストメリットは当然大きくなります。一方で、導入に際してはリスク量が大きく多岐に渡り、関係部署も多数絡むため、キャプティブを組成するアレンジメントは大変なものとなります。
そのため、ご相談にいらっしゃった方には、可能な限り小さく=早く始めた方が良いとお伝えしています。小さく始めて、関係する人が少ないうちに制度を作ることが後々良いという事です。
では、小さくとはいえ、一体どれぐらいの規模から始めるのか?という事ですが、業種にもよりますが、弊所の実績では売上20億の医療法人や10億の電気工事会社などの規模でもキャプティブを活用されています。
結論としては、売上10億からでも活用いただけるということになります。
前回のメルマガでお伝えした通り、OECDの世界的法人税の引き上げ基調により、適用除外業種となったキャプティブに改めて注目が集まっております。設立のレギュレーションやコストも高くなってきておりますので、ご検討される企業様は情報を取得して行かれた方が良いかと思います。
今後も有益な情報をお届けして参りますので、キャプティブ研究所を何卒よろしくお願い申し上げます。