仮想通貨取引所コインベースと保険大手エーオンがキャプティブの設立を検討

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ハッキング被害などに備えキャプティブの設立を検討

ビットコインの大手コインベースは再保険会社設立のルールに準拠した自社専用の保険会社であるキャプティブを設立するための交渉を大手保険会社のエーオンと行っているという情報が入ってきました。

キャプティブの設立

キャプティブというのは、自社グループ内に設置する自社グループ内のリスクを専門的に引き受けるための保険会社のことをいいます。

ここでのキャプティブの設立方法は親会社であるコインベースが(損害)保険会社のエーオンの許可を得てコインベースの再保険の子会社を設立することとなっています。

コインベースはお客様から預かった大量の資金が仮想通貨という形であります。この仮想通貨がハッキングや通貨暴落という形のリスクを自社で抱えていますのでこの要件に該当します。

キャプティブ創設の目的は、取引先の倒産などのような大きな損害に対して元受保険会社だけで運営しようとすると莫大な保証をしなければならない時が出てきて大きな損失を受けてしまいます。その元受保険会社を守るための保険会社を再保険会社といいます。この再保険の仕組みを利用したものをキャプティブといいます。

キャプティブのメリット

コインベースとエーオンとの間では仮想通貨取引所が利用できる保険の不足対策になるのではないかという点で利害が一致しています。

仮想通貨を扱っている企業の多くはハッキングや顧客の資産の消失に備えて損失をカバーするためのための保険をかけています。ただこの場合でも保険に掛けた資金を他の目的で使用したいなどのようなときにその仕組みがどこまで出来ているのかがあいまいなことが多くなっています。

その点キャプティブを利用することで保険用の資産はキャプティブ内に隔離されています。また企業が再保険市場から再々保険市場を作るなどのメリットもあります。キャプティブは親会社の資産のみを補償するもので競合は対象にはなりません。

エーオンはバミューダやケイマン諸島などのいくつかのオンショア・ドミサイルを考えているようです。そのためにもまずは従来型の保険をある程度購入していき、そこからキャプティブ保険を含む代替的な仕組みを検討していく流れになっていくのではないかと考えているようです。

まずは仮想通貨も資産の中に入るんだということをドミサイル(バミューダやケイマン諸島など)の規制当局に理解してもらうことがとても重要なことと言っています。キャプティブ設立に積極的なドミサイルにおいても仮想通貨というものでキャプティブの許可を出すかどうかにはまだ懐疑心があります。

多くの業者は消極的

まだ多くの仮想通貨管理業者はハッキングや顧客の資産の損失には自家保険をかけているだけです。キャプティブを使ってまで資産を守っていこうという動きにはまだ至っていません。

仮想通貨企業は損失に対処するための対策としてはコールドストレージで自社コインを保管するという方法を採っているだけのところが多くなっているようです。コールドストレージとはほとんどアクセスされないデータのために最適であってかつ非常に低コストで安全性と信頼性の高いストレージです。

実際に多くの仮想通貨資産を抱えている会社にはサンフランシスコにあるクラーケンとシンガポールのフォビが挙がります。クラーケンは1億ドル・フォビは4億ドル以上の資産が仮想通貨として計上されているとのことです。こうなってくると資産管理がとても重要になります。ただそのようなところでも資産防衛にキャプティブを利用しようという方向にはまだ進んでいないようです。

彼らの言い分としては「キャプティブは同じ会社の中で資金を動かしているだけなのであまりメリットを感じない。保険を活用した方が利益の出る可能性は高いのではないか」ということのようです。

積極的な保険会社もちらほらと

キャプティブにエーオンやそのパートナーであるイーサリスクといったベンチャー系の保険会社はキャプティブの設立はもちろんのこと仮想通貨の資金をまとめて再保険のシステムに組み込んでもいいのではないかという案も出しています。キャプティブを利用する企業が多くなれば市場にとっても活性化につながるという市場の意見もあります。

課題も出てくる

仮想通貨業者の資金をまとめて再保険のシステムに組み込んでいくということになると協同組合のようになっていくのかなという指摘もあります。一種のグループ保険のような感じになっていくので自社以外の競合の会社に資産状況を監査されてしまう恐れもでてくる・またそれぞれの企業の規模・資産・リスク耐性なども異なってくるので足並みがそろわない可能性があるなどの意見もあります。

仮想通貨業界の資産にキャプティブ・再保険を活用していこうという試みはまだ今後も二転三転という流れになりそうです。

結局、キャプティブって何?研究者が分かりやすくご回答いたします。

「本当にキャプティブにメリットがあるのか?」「キャプティブは、いくらからメリットがあるのか?」など、研究者が分かりやすくご回答いたします。「もう少し分かりやすくキャプティブの仕組みを教えて欲しい」という方にも丁寧にご説明いたします。

「どのぐらい資産を残せるのか?」「これぐらい資産を残したい」「かける保険が分からない」等、キャプティブの使い方によって変わってきます。2019年までに延べ80社を超える企業にキャプティブによる資産構築モデルを提供していきた当研究所の研究者にご相談下さい。

キャプティブ研究所代表研究員

足立 哲真 キャプティブ研究所 所長 研究者

金融サービスのプロフェッショナルとして世界中から認識されている国際的な組織MDRT(Million Dollar Round Table)の最上位メンバーであるTOT(Top of the Table)に2010年度より世界最年少で8年連続して入会。企業への財務戦略や経営者個人への資産防衛、資産運用のコンサルティングを専門とし経営者から高い評価を得ている。あらゆる中小企業の財務に関わる中で「保険だけでは限界がある」と痛感し、日本ではまだ注目されていなかったキャプティブを活用した資産構築スキームの研究に取り組む。2019年までに延べ80社を超える企業にキャプティブによる資産構築モデルを提供。業界の第一人者として注目を集めている。

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