昨今の自然災害やコロナウイルスによる経済ダメージを踏まえ、企業のリスクマネジメント意識が非常に高まっています。単にリスクと一言で言っても、内容は多岐にわたります。
代表的なものは、経営判断によるミスや資金計画の失敗などによる「経営戦略上のリスク」、負債の増加や取引先の倒産、貸し倒れなどによる「財務上のリスク」、そして大地震や津波、雷などの「自然災害リスク」です。その他にもオペレーショナルリスク、コンプライアンスリスク、人事労務リスクなど様々です。
上記のリスクも年々変化してゆくもので2023年版のグローバルリスク報告書によると、直近2年間で注目されるのは「生活費の危機(リスク)」とされています。インフレやコロナパンデミックにより、生活必需品や住宅等の非消耗品と言われるものの価格も上昇傾向が続いている状況が要因です。短期的な傾向として緩和されていくかどうかが鍵になりますね。
また、今後20年間のリスクでは「自然災害に関する危機(リスク)」が大きなテーマとなります。気候変動やそれに対する対応策の遅れなどは、引き続き今後の長期的なテーマになりそうです。特に日本のように災害大国と言われる国だからこそ、各家庭単位でも防災意識を高めておくことは重要といえるでしょう。
グローバルリスク報告書と検索いただければより詳細なレポートがありますのでご興味のある方はぜひご覧になってみてください。これを機会にぜひ自社が抱えるリスクにまずは関心を持ってみるというところから始めてみましょう。
【引用】
- Global Risks Report 2023
https://www.weforum.org/reports/global-risks-report-2023/