昨今キャプティブ設立に関心を持つ経営者様が非常に増えています。財務上の
メリットはさることながら、様々な企業リスクに対するリスクマネジメントという
観点においても非常に注目を集めています。
一方、設立して終了ではなく、いかに上手く運用していくかが非常に重要です。
今回は、キャプティブの効果を高めるに当たってのポイントを5つご紹介します。
どこまでの経済リスクをカバーする必要があるか、キャプティとどの補償との
組み合わせが最適かを正確に把握できるよう入念に調査を行うことが重要です。補償範囲、免責金額、保険金請求、資本調査等多岐にわたります。
組織内の誰がキャプティブを管理するのかという人選も非常に重要です。社外のキャプティブマネージャーは、キャプティブ運用のプロではありますが、 社内の
人だからこそ分かるリスクや会社としての方向性をより正確に掴むためにも、
社内の動きに深く関わる人物(経営者様や財務担当など)が適任です。
キャプティブの仕組みはとにかく複雑です。設立を検討する場合の最優先事項
としてまずは、キャプティブそのものに関する知識を増やすことから始まります。
コンサルタントや税理士を情報源とすることも有効な手段といえます。
問題が起きた際の請求の流れや金額を理解することも重要です。自社が抱える
リスクの大きさ、種類を理解することで、適切に体制を整えることが出来ます。
また、自社のリスクを改めて洗い出すことは、社内の危機管理意識の向上にも
繋がります。
⑤協力体制
キャプティブを成功させるには、何よりチームでの協力体制が重要です。
現地でキャプティブを管理するマネージャーや導入から継続的なサポートを
してくれるコンサルタント、税務や監査のアドバイザー(税理士)等々。キャプティブを長期的に上手く活用するためにはやはりチームでの協力が必要不可欠です。
いかがでしたでしょうか?今回はキャプティブを上手く運用していく方法を
いくつかご紹介しました。メリットや仕組み、実際の運用イメージ等は弊所主催のセミナーまたは個別相談にてより詳細な情報提供を行っています。
具体的なお悩みやご相談はご気軽にお問い合わせください。
- Josh Bicknell , Julia Schroeck:「Best Practices for Effective Captive Management」
https://hylant.com/insights/blog/best-practices-for-effective-captive-management