ラブアンキャプティブについて
10月5日から4日間マレーシアのクアラルンプールとラブアン島に訪問してきました。ラブアンはマレーシアの首都クアラルンプールから、飛行機で約2時間30分のところです。非常にのどかな田舎町ではありますが、世界の銀行が支店を出している金融島でもあります。
ラブアン現地キャプティブマネジャーや弁護士、税理士、会計士との久しぶりのMTGは、大変有意義な時間でした。弊所のお客様も、ラブアン島にキャプティブを設立されています。コロナ禍でなかなか現地訪問ができない時期が続きましたが、今回ご案内できたことでお客様も安心感が高まったと仰っていました。やはり、温度感や人の繋がりがあるとイメージできる幅も広がりますね。
現状、ラブアンキャプティブは50数社ありますが、大半が日本の企業です。(大和ハウスが有名ですね。)取り扱う種目として多いのは、火災・家財・地震・賠責などです。
また、マレーシア特有ですが、基本現地の担当プロバイダーはほとんどが女性です。男性はどちらかというと仕事に対しては緩く、女性の方がしっかりしているという国民性のようです。しっかりと細やかなところまでフォローしていただけるので、依頼する側からすると安心できます。
ラブアンキャプティブも、今後は設立需要が高まっていくと予想されております。OECDの法人税率の議論で、保険業が適用除外になるというのが追い風なっている一方、設立需要に対して供給する人材が不足しており、設立費用が高騰すると予想されます。
ラブアンは現状、適用要件をクリアすると法人税が3%で済むというタックスヘイブン地域になります。キャプティブだけではなく、ラブアン法人を設立し、マレーシア居住をしながら税対策をする日本人も増えているようです。
マレーシアは平均年齢が29歳という非常に若い、これからの国です。人口3,000万人ではありますが、国土は日本とほとんど同じぐらいの広さになります。開発が年々進み、大きな可能性を秘めている国だと肌で感じました。多民族、多宗教の民主国家ということで非常に面白い国です。今後も訪問する機会が増えそうですので、その度に新たな情報をこちらのメルマガでも配信したいと思います。