What’s Captive

キャプティブとは

キャプティブの種類

キャプティブには、その所有形態等によって、主に5つの類型があります。それぞれの特徴をまとめています。

ピュア・キャプティブ

シングルペアレント・キャプティブとも呼ばれ、単一の企業・企業グループによって出資設立され、親会社のリスクのみを引き受ける純粋保険子会社のことです。 キャプティブの最も基本的な形態で、設立されているキャプティブのほとんどがこの類型です。

グループ・キャプティブ

同業または同様のリスクを抱える複数の企業によって設立されたキャプティブです。設立企業やその関連企業のリスクを引受けるキャプティブです。

アソシエーション・キャプティブ

事業者団体や医師等の職能団体によって設立されたキャプティブのことです。複数の出資者によって所有されているという点でグループ・キャプティブと類似しているので、グループ・キャプティブ=アソシエーション・キャプティブとしている場合もあります。

レンタ・キャプティブ

キャプティブの設立者がファシリティー(セル)を分割した上で、個々のファシリティー(セル)を利用企業に貸し出し、キャプティブの機能を提供するものである。利用企業は使用料を支払いリスクの引受け等を行う。ファシリティーを借りる方が、所有するよりも企業の財務面・運営面での負担を軽減できるという特徴があります。このように、キャプティブの機能を複数の企業に賃貸することを目的として設立される保険子会社をレンタ・キャプティブと言います。米国ではスポンサード・キャプティブと呼ばれています。

現在、レンタ・キャプティブの主流を占めているのは保護セルキャプティブと呼ばれる形態です。同じ引き受け母体(スポンサー)傘下の一部のセルが大損害を被って破綻した場合でも、他のセルに影響が波及しないように法的な手段を講じてあるものです。

Special Purpose Financial Captive(SPFC)

直訳すると、特別目的金融キャプティブで、保険証券化やこれに関連する取引のために設立されるキャプティブのことです。SPFC を設立することにより、資本市場へのアクセスが容易となる点が特徴です。

キャプティブの特徴

キャプティブには主に5つの類型があります。
単一の企業・企業グループによって出資設立され、親会社のリスクのみを引き受ける純粋保険子会社のピュア・キャプティブが最も基本的な形態ではありますが、企業の財務面・運営面での負担が重いことから、キャプティブの機能を複数の企業に賃貸することを目的として設立される保険子会社をレンタ・キャプティブが増えてきています。現在、保護セルキャプティブと呼ばれる形態、同じ引き受け母体(スポンサー)傘下の一部のセルが大損害を被って破綻した場合でも、他のセルに影響が波及しないように法的な手段を講じてあるものがレンタ・キャプティブの主流となっています。

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